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アステラス製薬 | アニュアルレポート2017

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(1)

2017年3月期

アニュアルレポート

2017

ア ス テ ラ ス 製薬株式会社 2017年3月期

アニュアルレポート

2017

ア ス テ ラ ス 製薬株式会社

(2)

アステラスは高い倫理観に基づいて行動することで、経営理念 を実現し、社会の持続可能な発展に向け、自らの社会的責任を 果たしていきます。 コンプライアンスを確保しながら企業活動を行っていくため の、グローバル共通のコンプライアンス規範として制定してい ます。 ●アステラスは、企業価値の持続的向上を使命とします。 ●アステラスは、企業価値向上のため、お客様、株主、社員、環境・社会など、  すべてのステークホルダーから選ばれ、信頼されることを目指します。 アステラスの使命

企業価値の持続的向上

常に、高い倫理観をもって、経営活動に取り組みます。 常に、お客様のニーズを把握し、お客様の満足に向かって行動します。 常に、現状を是とせず、未来志向で自己革新に挑戦し、新しい価値を創造します。 常に、視野広く外に目を向け、より優れた価値を、より早く生み出し続けます。 高い倫理観 顧客志向 創造性発揮 競争の視点 アステラスの「信条」は、私たちが常に大事にする行動規範です。 アステラスは、これらの信条に共鳴し実践する人々の集団であり続けます。 アステラスの信条 アステラス企業行動憲章 アステラスグループ行動規準 アステラスは、信条に則した行動を通じて、 ステークホルダーの皆様への責任を適切に果たし続けるとともに、積極的な情報開示を行います。 ●生命科学の未知なる可能性を、誰よりも深く究めたい。 ●新しい挑戦を続け、最先端の医薬品を生み出したい。 ●高い品質を確かな情報と共に届け、揺るぎない信頼を築きたい。 ●世界の人々の健やかな生活に応えていくために。 ●世界で輝き続ける私たちであるために。 アステラスの存在意義

先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する

以下のURLをご参照ください。

https://www.astellas.com/ja/about/

group-code-of-conduct/

WEB 以下のURLをご参照ください。

https://www.astellas.com/ja/about/

charter-of-corporate-conduct/

WEB

経営理念

アステラス企業行動憲章

アステラスグループ行動規準

アステラスの存在意義 アステラスの使命 アステラスの信条  このアニュアルレポートに記載されている現在の計画、予想、戦略、想定に関する記述およびその他の過去の事実ではない記述は、アステラスの業績等に関する将来の 見通しです。これらの記述は経営陣の現在入手可能な情報に基づく見積りや想定によるものであり、既知および未知のリスクと不確実な要素を含んでいます。さまざまな 要因によって、これら将来の見通しは実際の結果と大きく異なる可能性があります。その要因としては、(i)医薬品市場における事業環境の変化および関係法規制の改 正、(ii)為替レートの変動、(iii)新製品発売の遅延、(iv)新製品および既存品の販売活動において期待した成果を得られない可能性、(v)競争力のある新薬を継続的に生み出 すことができない可能性、(vi)第三者による知的財産の侵害などがありますが、これらに限定されるものではありません。また、このアニュアルレポートに含まれている医薬品 (開発中のものを含む)に関する情報は、宣伝広告、医学的アドバイスを目的としているものではありません。 アステラスの価値創造プロセス アステラスの進化 アステラスの現在 財務・非財務ハイライト 編集方針 3 5 7 9 11

経営戦略とコーポレートガバナンス

12

CEOメッセージ 中期戦略 CFOメッセージ CSR経営 コーポレートガバナンス リスクマネジメント 取締役・監査役 社外取締役インタビュー 30 31 33 13 17 21 22 25 11年間の財務サマリー 財務レビュー 連結財務諸表 株式情報 会社概要/主要グループ会社 83 85 94 99 100

財務・会社情報

82

事業概況

36

43 49 51 53 57 61 63 64 67 製品価値の最大化 疾患領域別の事業概況 各地域の事業環境と基本方針 生産から販売におけるCSRの取り組み エグゼクティブ・コミッティ マネジメントによる議論 価値創造と価値保全のための取り組み イノベーションの創出 研究・臨床開発 研究開発における1年間のトピックス 研究から臨床開発におけるCSRの取り組み Operational Excellenceの追求 2017年3月期の取り組み人材・組織 倫理・コンプライアンス 持続可能な開発目標(SDGs)への貢献 Access to Health 社会貢献 環境保全 ステークホルダーとの対話 71 72 75 77 81 37 38 41 注意事項

(3)

アステラスは高い倫理観に基づいて行動することで、経営理念 を実現し、社会の持続可能な発展に向け、自らの社会的責任を 果たしていきます。 コンプライアンスを確保しながら企業活動を行っていくため の、グローバル共通のコンプライアンス規範として制定してい ます。 ●アステラスは、企業価値の持続的向上を使命とします。 ●アステラスは、企業価値向上のため、お客様、株主、社員、環境・社会など、  すべてのステークホルダーから選ばれ、信頼されることを目指します。 アステラスの使命

企業価値の持続的向上

常に、高い倫理観をもって、経営活動に取り組みます。 常に、お客様のニーズを把握し、お客様の満足に向かって行動します。 常に、現状を是とせず、未来志向で自己革新に挑戦し、新しい価値を創造します。 常に、視野広く外に目を向け、より優れた価値を、より早く生み出し続けます。 高い倫理観 顧客志向 創造性発揮 競争の視点 アステラスの「信条」は、私たちが常に大事にする行動規範です。 アステラスは、これらの信条に共鳴し実践する人々の集団であり続けます。 アステラスの信条 アステラス企業行動憲章 アステラスグループ行動規準 アステラスは、信条に則した行動を通じて、 ステークホルダーの皆様への責任を適切に果たし続けるとともに、積極的な情報開示を行います。 ●生命科学の未知なる可能性を、誰よりも深く究めたい。 ●新しい挑戦を続け、最先端の医薬品を生み出したい。 ●高い品質を確かな情報と共に届け、揺るぎない信頼を築きたい。 ●世界の人々の健やかな生活に応えていくために。 ●世界で輝き続ける私たちであるために。 アステラスの存在意義

先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する

以下のURLをご参照ください。

https://www.astellas.com/ja/about/

group-code-of-conduct/

WEB 以下のURLをご参照ください。

https://www.astellas.com/ja/about/

charter-of-corporate-conduct/

WEB

経営理念

アステラス企業行動憲章

アステラスグループ行動規準

アステラスの存在意義 アステラスの使命 アステラスの信条  このアニュアルレポートに記載されている現在の計画、予想、戦略、想定に関する記述およびその他の過去の事実ではない記述は、アステラスの業績等に関する将来の 見通しです。これらの記述は経営陣の現在入手可能な情報に基づく見積りや想定によるものであり、既知および未知のリスクと不確実な要素を含んでいます。さまざまな 要因によって、これら将来の見通しは実際の結果と大きく異なる可能性があります。その要因としては、(i)医薬品市場における事業環境の変化および関係法規制の改 正、(ii)為替レートの変動、(iii)新製品発売の遅延、(iv)新製品および既存品の販売活動において期待した成果を得られない可能性、(v)競争力のある新薬を継続的に生み出 すことができない可能性、(vi)第三者による知的財産の侵害などがありますが、これらに限定されるものではありません。また、このアニュアルレポートに含まれている医薬品

イントロダクション

3

アステラスの価値創造プロセス アステラスの進化 アステラスの現在 財務・非財務ハイライト 編集方針 3 5 7 9 11

経営戦略とコーポレートガバナンス

12

CEOメッセージ 中期戦略 CFOメッセージ CSR経営 コーポレートガバナンス リスクマネジメント 取締役・監査役 社外取締役インタビュー 30 31 33 13 17 21 22 25 11年間の財務サマリー 財務レビュー 連結財務諸表 株式情報 会社概要/主要グループ会社 83 85 94 99 100

財務・会社情報

82

事業概況

36

43 49 51 53 57 61 63 64 67 製品価値の最大化 疾患領域別の事業概況 各地域の事業環境と基本方針 生産から販売におけるCSRの取り組み エグゼクティブ・コミッティ マネジメントによる議論 価値創造と価値保全のための取り組み イノベーションの創出 研究・臨床開発 研究開発における1年間のトピックス 研究から臨床開発におけるCSRの取り組み Operational Excellenceの追求 2017年3月期の取り組み人材・組織 倫理・コンプライアンス 持続可能な開発目標(SDGs)への貢献 Access to Health 社会貢献 環境保全 ステークホルダーとの対話 71 72 75 77 81 37 38 41 注意事項

(4)

*「患者志向」「主体性」「結果」「多様性」「誠実」の5つのメッセージ。詳細はP64 フォーカスエリア

CSR経営

多面的な視点で 事業機会を特定

新薬ビジネスを中心として、

革新的な新薬や、自社の強みを活かした

医療ソリューションを創出する

社会的責任を果たすことで、社会とアステラスの持続可能性を向上

原動力 コアケイパビリティ Astellas Way 患者さんをはじめとする ステークホルダーからの 信頼の獲得 行動の原則 特定の領域への 経営資源の集中 Focus Redefine Expand Focusの見極めと入れ替え 新たなFocusの探索と準備 患者さんの 価値 成長を支える 資金の創出 ステークホルダー への還元 科学の進歩 イノベーション 創出のための 十分な資金 ステークホルダー との対話 現在特定しているアステラスのコアケイパビリティ 新薬創出力 届けていく力新薬を 事業展開力 パートナリング 経営基盤

コーポレートガバナンス

変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの価値に変える。

このサイクルを回し続け、企業価値の持続的な向上を実現

化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの価値に変えることを目指しています。アステラスは、「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」という経営理念のもと、変 成功への鍵となるのが、どこで価値を生み出し、どのように行動すべきかを示す「フォーカスエリ ア」「行動の原則」「原動力」です。このような考え方をベースに、アステラスは新薬ビジネスを中心 としてイノベーションを創出していきます。 このプロセスにおいては科学の進歩を源泉とし、十分な資金を振り向けて、ステークホルダーの 要請や期待に応えていくための取り組みを継続します。その結果として患者さんにとっての価値 を生み出していくことで、次の成長を支える資金を創出するとともに、ステークホルダーへの還元 を行います。 こうした継続的なサイクルを推進することにより、企業価値を持続的に向上させていきます。

価値創造プロセス

の考え方

原動力

アステラスが持続的な成長を果たしていくための原動力の一つが、競争優位の源泉となる自社の コアケイパビリティ(専門能力)です。必要なものを見極め、世界最高水準に高めていくことが重要で す。同時に、社外に優れたケイパビリティがある場合には、積極的にパートナリングを行います。社内 外の最適なケイパビリティを組み合わせることで、生産性と創造性を高め、価値創造力を持続的に 向上させています。また、全社員共通の価値観として「Astellas Way*」を定め、経営理念の実現に 向けた組織風土を醸成するとともに、患者さんをはじめとする多様なステークホルダーの要請と期 待を理解し、それを価値に変える努力を続けています。

コーポレートガバナンス

CSR経営

フォーカスエリア

ヘルスケア業界が進化し続ける中、アステラスがさらなる成長を果たしていくためには、これま で以上に柔軟かつ効率的に事業機会を特定することが求められます。アステラスは、疾患領域と いう従来の切り口にとどまらず、新規技術や治療手段、開発・事業化の実現可能性、市場トレンドや 薬事規制の変化などの多面的な視点を加味して「フォーカスエリア」を定めることで、未だ顕在化 していない機会をとらえ、新たな事業機会を見出していきます。

行動の原則

経営環境が激しく変化する中にあっては、ひとたび選択した事業領域であっても適時・適切に再検 討する柔軟性をもつことが重要です。すべての社員が「Focus」(特定した領域への経営資源の集 中)、「Redefine」(Focusの適時・適切な見極めと入れ替え)、「Expand」(次世代のFocusの探索準備) という3つのプロセスを常に意識し行動することで、アステラスはさらなる進化を目指しています。

アステラスの価値創造プロセス

(5)

*「患者志向」「主体性」「結果」「多様性」「誠実」の5つのメッセージ。詳細はP64 フォーカスエリア

CSR経営

多面的な視点で 事業機会を特定

新薬ビジネスを中心として、

革新的な新薬や、自社の強みを活かした

医療ソリューションを創出する

社会的責任を果たすことで、社会とアステラスの持続可能性を向上

原動力 コアケイパビリティ Astellas Way 患者さんをはじめとする ステークホルダーからの 信頼の獲得 行動の原則 特定の領域への 経営資源の集中 Focus Redefine Expand Focusの見極めと入れ替え 新たなFocusの探索と準備 患者さんの 価値 成長を支える 資金の創出 ステークホルダー への還元 科学の進歩 イノベーション 創出のための 十分な資金 ステークホルダー との対話 現在特定しているアステラスのコアケイパビリティ 新薬創出力 届けていく力新薬を 事業展開力 パートナリング 経営基盤

コーポレートガバナンス

変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの価値に変える。

このサイクルを回し続け、企業価値の持続的な向上を実現

化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの価値に変えることを目指しています。アステラスは、「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」という経営理念のもと、変 成功への鍵となるのが、どこで価値を生み出し、どのように行動すべきかを示す「フォーカスエリ ア」「行動の原則」「原動力」です。このような考え方をベースに、アステラスは新薬ビジネスを中心 としてイノベーションを創出していきます。 このプロセスにおいては科学の進歩を源泉とし、十分な資金を振り向けて、ステークホルダーの 要請や期待に応えていくための取り組みを継続します。その結果として患者さんにとっての価値 を生み出していくことで、次の成長を支える資金を創出するとともに、ステークホルダーへの還元 を行います。 こうした継続的なサイクルを推進することにより、企業価値を持続的に向上させていきます。

価値創造プロセス

の考え方

原動力

アステラスが持続的な成長を果たしていくための原動力の一つが、競争優位の源泉となる自社の コアケイパビリティ(専門能力)です。必要なものを見極め、世界最高水準に高めていくことが重要で す。同時に、社外に優れたケイパビリティがある場合には、積極的にパートナリングを行います。社内 外の最適なケイパビリティを組み合わせることで、生産性と創造性を高め、価値創造力を持続的に 向上させています。また、全社員共通の価値観として「Astellas Way*」を定め、経営理念の実現に 向けた組織風土を醸成するとともに、患者さんをはじめとする多様なステークホルダーの要請と期 待を理解し、それを価値に変える努力を続けています。

コーポレートガバナンス

CSR経営

フォーカスエリア

ヘルスケア業界が進化し続ける中、アステラスがさらなる成長を果たしていくためには、これま で以上に柔軟かつ効率的に事業機会を特定することが求められます。アステラスは、疾患領域と いう従来の切り口にとどまらず、新規技術や治療手段、開発・事業化の実現可能性、市場トレンドや 薬事規制の変化などの多面的な視点を加味して「フォーカスエリア」を定めることで、未だ顕在化 していない機会をとらえ、新たな事業機会を見出していきます。

行動の原則

経営環境が激しく変化する中にあっては、ひとたび選択した事業領域であっても適時・適切に再検 討する柔軟性をもつことが重要です。すべての社員が「Focus」(特定した領域への経営資源の集 中)、「Redefine」(Focusの適時・適切な見極めと入れ替え)、「Expand」(次世代のFocusの探索準備) という3つのプロセスを常に意識し行動することで、アステラスはさらなる進化を目指しています。

アステラスの価値創造プロセス

(6)

成長を支える基盤の構築に注力するとともに、

経営資源の最適配分を進め、着実に事業を拡大

0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 ●

ハルナール・プログラフの物質特許

期間満了

ミラベトリック/ベットミガ発売

XTANDI/イクスタンジ・ベタニス/

時価総額推移

(億円)

中期経営計画

新薬ビジネスに経営資源を集中し、 製品創出力の強化とグローバルでの 強固な事業基盤の構築

中期経営計画

成長戦略

効率化戦略

製品価値の最大化

イノベーションの創出

Operational Excellenceの追求

成長戦略と効率化戦略を両輪に、 主力製品の特許満了の影響を克服し、 新たなステージへ成長を加速

2006-2010

経営計画

環境変化にしなやかに対応しながら、 中長期にわたる持続的な成長に向けて 3つの戦略を着実に推進

2015-2017

2010-2014

● 泌尿器領域の拡大、移植領域の維持 ● 日・米・欧・アジアそれぞれの 地域特性に応じた成長戦略

日・米・欧・アジア

グローバル事業の

展開

領域戦略

● 泌尿器領域、移植領域におけるグローバル・カテ ゴリー・リーダー(GCL)としての地位強化・維持 ● 第3のGCLとして「がん」領域強化 (OSI ファーマシューティカルズ社の買収)

R&Dイノベーション戦略

● Precision Medicineの推進 ● 最先端技術の活用 (抗体、再生医療、ワクチン等) ● 重点研究領域 (泌尿器、免疫疾患および感染症、がん、 精神・神経疾患、糖尿病合併症および代謝性疾患) ● パイプラインの拡充 ● 重点研究疾患領域 既存疾患: 泌尿器、がん、免疫科学、腎疾患、神経科学 新疾患: 筋疾患、眼科 ● オカタ セラピューティクス社の買収(細胞医療) ● 領域戦略推進によるリソースの効率的配分 ● メリハリの利いた経費配分 ● 業務プロセス見直しによるさらなるコスト効率化 ● 新製品群の売上拡大 ● 泌尿器(過活動膀胱)、がん領域を 早期に成長ドライバーとして育成 ● ネットワーク型研究体制によるオープンイノベーション ● 「FASTEN」の活用による研究開発プロセスの複線化 ● パイプラインの強化・拡充 ● ガニメド ファーマシューティカルズ社買収 ● 経営資源の最適配分をはじめとする5つのアプローチ ● 新技術/新治療手段:再生医療、ワクチンなど

地域戦略

● 日・米・欧・アジアでバランスのとれた事業展開 ● 新興国へのさらなる投資 ● 生産体制の再編(18→10へ)

コスト構造の

改革

● 機動的で生産性の高い組織構造と要員の適正化

人的資源の

活用

● 高い製品ポテンシャルの開発化合物を グローバルで自社開発 ● 重点研究領域の設定 (泌尿器、炎症・免疫、中枢・疼痛、糖尿病、感染症、がん) ● 米国に開発機能本社を設立 ● アジェンシス社の買収

研究開発

P

13~16, 17~18,

38, 43~52

P

13~16, 19~20,

39, 53~62

P

13~16, 20, 40, 63~70

価値保全

環境保全、コンプライアンス、 社会貢献を中心とした活動

価値創造+価値保全

従来の活動に加え、保健医療へのアクセス改善 のための活動など、事業を通じた貢献

新薬創出力の強化

新たな機会への挑戦

社会的責任を果たすための取り組み

アステラスの進化

(7)

成長を支える基盤の構築に注力するとともに、

経営資源の最適配分を進め、着実に事業を拡大

10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 ●

ハルナール・プログラフの物質特許

期間満了

ミラベトリック/ベットミガ発売

XTANDI/イクスタンジ・ベタニス/

時価総額推移

(億円)

中期経営計画

新薬ビジネスに経営資源を集中し、 製品創出力の強化とグローバルでの 強固な事業基盤の構築

中期経営計画

成長戦略

効率化戦略

製品価値の最大化

イノベーションの創出

Operational Excellenceの追求

成長戦略と効率化戦略を両輪に、 主力製品の特許満了の影響を克服し、 新たなステージへ成長を加速

2006-2010

経営計画

環境変化にしなやかに対応しながら、 中長期にわたる持続的な成長に向けて 3つの戦略を着実に推進

2015-2017

2010-2014

● 泌尿器領域の拡大、移植領域の維持 ● 日・米・欧・アジアそれぞれの 地域特性に応じた成長戦略

日・米・欧・アジア

グローバル事業の

展開

領域戦略

● 泌尿器領域、移植領域におけるグローバル・カテ ゴリー・リーダー(GCL)としての地位強化・維持 ● 第3のGCLとして「がん」領域強化 (OSI ファーマシューティカルズ社の買収)

R&Dイノベーション戦略

● Precision Medicineの推進 ● 最先端技術の活用 (抗体、再生医療、ワクチン等) ● 重点研究領域 (泌尿器、免疫疾患および感染症、がん、 精神・神経疾患、糖尿病合併症および代謝性疾患) ● パイプラインの拡充 ● 重点研究疾患領域 既存疾患: 泌尿器、がん、免疫科学、腎疾患、神経科学 新疾患: 筋疾患、眼科 ● オカタ セラピューティクス社の買収(細胞医療) ● 領域戦略推進によるリソースの効率的配分 ● メリハリの利いた経費配分 ● 業務プロセス見直しによるさらなるコスト効率化 ● 新製品群の売上拡大 ● 泌尿器(過活動膀胱)、がん領域を 早期に成長ドライバーとして育成 ● ネットワーク型研究体制によるオープンイノベーション ● 「FASTEN」の活用による研究開発プロセスの複線化 ● パイプラインの強化・拡充 ● ガニメド ファーマシューティカルズ社買収 ● 経営資源の最適配分をはじめとする5つのアプローチ ● 新技術/新治療手段:再生医療、ワクチンなど

地域戦略

● 日・米・欧・アジアでバランスのとれた事業展開 ● 新興国へのさらなる投資 ● 生産体制の再編(18→10へ)

コスト構造の

改革

● 機動的で生産性の高い組織構造と要員の適正化

人的資源の

活用

● 高い製品ポテンシャルの開発化合物を グローバルで自社開発 ● 重点研究領域の設定 (泌尿器、炎症・免疫、中枢・疼痛、糖尿病、感染症、がん) ● 米国に開発機能本社を設立 ● アジェンシス社の買収

研究開発

P

13~16, 17~18,

38, 43~52

P

13~16, 19~20,

39, 53~62

P

13~16, 20, 40, 63~70

価値保全

環境保全、コンプライアンス、 社会貢献を中心とした活動

価値創造+価値保全

従来の活動に加え、保健医療へのアクセス改善 のための活動など、事業を通じた貢献

新薬創出力の強化

新たな機会への挑戦

社会的責任を果たすための取り組み

アステラスの進化

(8)

兆円

2.8

時価総額

(2017年6月末)

億円

2

,

746

コア営業利益

ROE

17.3

コア営業利益率

20.9

億円

2

,

081

研究開発費

15.9

対売上高研究開発費比率

売上高

1

3

,

117

億円

世界50か国以上で事業を展開するグローバル製薬企業として、

新製品・成長品の拡大と持続的成長を実現するための新薬創出に注力

3

,

200

研究開発部門の従業員数

17

,

202

全従業員数

関連 コアベースの業績の定義 P

10

品目

35

パイプライン

新規化合物数*

以上

100

共同研究の

実施数

アステラスの現在

(2017年3月期/2017年3月末)

●プログラフ 移植

14.2

主要3領域の売上高比率と主要製品

●ベシケア ●ベタニス/ミラべトリック/ベットミガ 泌尿器

16.4

●XTANDI/ イクスタンジ がん

23.5

自社販売

国数

か国

50

地域別売上高

EMEA アジア・オセアニア 日本

4,808

36.7

3,308

億円

25.2

米州 億円

877

6.7

億円 %

4,124

億円

31.4

% % %

地域別従業員数

EMEA アジア・オセアニア

4,672

米州

3,016

名 名

2,485

日本

7,029

名 *2017年4月の化合物数(一部アップデート)

MR(医薬情報担当者)数

5,750

(9)

兆円

2.8

時価総額

(2017年6月末)

億円

2

,

746

コア営業利益

ROE

17.3

コア営業利益率

20.9

億円

2

,

081

研究開発費

15.9

対売上高研究開発費比率

売上高

1

3

,

117

億円

世界50か国以上で事業を展開するグローバル製薬企業として、

新製品・成長品の拡大と持続的成長を実現するための新薬創出に注力

3

,

200

研究開発部門の従業員数

17

,

202

全従業員数

関連 コアベースの業績の定義 P

10

品目

35

パイプライン

新規化合物数*

以上

100

共同研究の

実施数

アステラスの現在

(2017年3月期/2017年3月末)

●プログラフ 移植

14.2

主要3領域の売上高比率と主要製品

●ベシケア ●ベタニス/ミラべトリック/ベットミガ 泌尿器

16.4

●XTANDI/ イクスタンジ がん

23.5

自社販売

国数

か国

50

地域別売上高

EMEA アジア・オセアニア 日本

4,808

36.7

3,308

億円

25.2

米州 億円

877

6.7

億円 %

4,124

億円

31.4

% % %

地域別従業員数

EMEA アジア・オセアニア

4,672

米州

3,016

名 名

2,485

日本

7,029

名 *2017年4月の化合物数(一部アップデート)

MR(医薬情報担当者)数

5,750

(10)

2,081 15.9 連結売上高は前期比で4.4%減少しま した。日本は薬価改定の影響等により 減収となりましたが、米州、EMEA、アジ ア・オセアニアは為替の影響を除いた ベースでは増収となりました。 コア営業利益は前期比で2.7%増加し 2,746億円、コア営業利益率は20.9% となりました。なお、為替および皮膚科 事業譲渡の影響を除くと、コア営業利 益は前期比9%の増益となります。 研究開発費は、為替の影響などもあり、 前期比で7.8%減少し2,081億円となり ました。対売上高研究開発費比率は 15.9%となりました。 コア当期純利益は、コア営業利益の増 加を受けて、前期比で7.3%増加し、 2,133億円となりました。 営業活動による収入は減少したもの の、売却可能金融資産の売却に伴う収 入の増加などにより、2017年3月期の フリー・キャッシュ・フローは1,622億円 となりました。 ROEは17.3%となりました。アステラス はROEを重要な経営指標と位置付け、 収益力の最大化と資本効率の向上を通 じて、中長期的な維持・向上を目指して います。 (億円) 15,000 12,000 9,000 6,000 3,000 0 (億円) (%) 4,000 3,200 2,400 1,600 800 0 25 20 15 10 5 0 2015.3 2016.3 2,165 2017.3 17.4 2,675 19.5 2,746 20.9 コア営業利益 (億円) (%) 3,500 2,800 2,100 1,400 700 0 20 16 12 8 4 0 2015.3 2016.3 2,066 2017.3 2,257 16.6 16.4 研究開発費 (億円) 2,400 1,800 1,200 600 0 2015.3 2016.3 1,532 2017.3 1,988 2,133 (億円) 2,000 1,500 1,000 500 0 2015.3 2016.3 1,162 2017.3 1,667 1,622 (%) 20 15 10 5 0 2015.3 2016.3 2017.3 17.3 10.5 15.0 コア営業利益率 対売上高研究開発費比率 コア営業利益 コア当期純利益 アステラスは、中長期的な利益成長に 基づいて安定的かつ持続的な配当の向 上に努めています。当期の1株当たり配 当金は34円、またDOEは5.6%となりま した。 健康と環境をテーマに、さまざまなボラン ティア活動を「Changing Tomorrow Day」として実施しており、グローバル で6,618名の社員が参加しました。 グ ロ ー バ ル で の 女 性 社 員 比 率 は 44.0%、女性管理職比率は32.6%でし た。特に管理職に占める女性の割合が 低い日本では、女性の活躍推進を優先 度の高い課題と位置付けています。 GHG排出量は179千トンとなりまし た。日本における電気排出係数の改善 や米国ノーマン工場の譲渡などによっ て排出量が減少しました。 循環型社会の構築を目指し、水使用量の 削減に取り組んでいます。2017年3月 期からは、「水資源生産性(P79参照)」と いう管理指標を設定し、その改善を進め ています。 フルベースの営業利益から 非経常的な「その他の収益」 「その他の費用」を除外しま す。(例えば減損損失やリス トラクチャリング費用等がこ の中に含まれます。) 「金融収益」「金融費用」 の調整(売却可能金融 資産の売却損益や減損 損失等を除外します。) 売上高  売上原価 売上総利益  販売費及び  一般管理費  研究開発費  無形資産償却費  持分法による  損益  その他の収益  その他の費用 営業利益  金融収益  金融費用 税引前利益  法人所得税 当期純利益 連結業績 (フルベース) (コアベース)連結業績 (TJ) 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 2015.3 2016.3 3,923 210 2017.3 3,917 185 3,801 179 エネルギー使用量 GHG排出量 (千㎥) 12,000 9,000 6,000 3,000 0 2015.3 2016.3 10,456 2017.3 10,331 8,788 (人) 10,000 7,500 5,000 2,500 0 2015.3 6,937以上 2016.3 7,449 682 1,133 597以上 472 2,246 2,179 724 410 2,198 3,412 3,665 3,286 2017.3 6,618 2015.3 12,473 2016.3 13,727 742 911 3,133 3,293 3,610 4,551 877 3,308 4,124 4,987 4,972 4,808 2017.3 13,117 日本 米州 EMEA アジア・オセアニア 日本 米州 EMEA アジア・オセアニア (人) (%) 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 0 50 40 30 20 10 0 2015.3 2016.3 17,113 2017.3 17,217 42.6 43.5 29.9 32.2 従業員数 (千トン) 500 400 300 200 100 0 女性管理職比率 17,202 44.0 32.6 女性社員比率 (円) (%) 50 40 30 20 10 0 6 5 4 3 2 1 0 2015.3 2016.3 30 2017.3 32 5.1 5.4 34 5.6 DOE 1株当たり配当金 * 報告範囲に海外研究拠点を追加したため、過年 度の数値を修正

2017年3月期は為替の影響を受け減収となったものの、各利益段階は増益。

持続的な成長に向けた戦略課題への取り組みは着実に進展

地域別売上高 コア営業利益/コア営業利益率 研究開発費/ 対売上高研究開発費比率 コア当期純利益 フリー・キャッシュ・フロー ROE コアベースの業績の定義 1株当たり配当金/DOE エネルギー使用量/ 温室効果ガス(GHG)排出量 水使用量*

Changing Tomorrow Day

参加者数 従業員数/女性社員比率/女性管理職比率 当社は、会社の経常的な収益性を示すための 指標としてコアベースの業績を開示します。 当該コアベースの業績は、フルベースの業績 から当社が定める非経常的な項目を調整項 目として除外したものです。

財務・非財務ハイライト

(11)

2,081 15.9 連結売上高は前期比で4.4%減少しま した。日本は薬価改定の影響等により 減収となりましたが、米州、EMEA、アジ ア・オセアニアは為替の影響を除いた ベースでは増収となりました。 コア営業利益は前期比で2.7%増加し 2,746億円、コア営業利益率は20.9% となりました。なお、為替および皮膚科 事業譲渡の影響を除くと、コア営業利 益は前期比9%の増益となります。 研究開発費は、為替の影響などもあり、 前期比で7.8%減少し2,081億円となり ました。対売上高研究開発費比率は 15.9%となりました。 コア当期純利益は、コア営業利益の増 加を受けて、前期比で7.3%増加し、 2,133億円となりました。 営業活動による収入は減少したもの の、売却可能金融資産の売却に伴う収 入の増加などにより、2017年3月期の フリー・キャッシュ・フローは1,622億円 となりました。 ROEは17.3%となりました。アステラス はROEを重要な経営指標と位置付け、 収益力の最大化と資本効率の向上を通 じて、中長期的な維持・向上を目指して います。 (億円) 15,000 12,000 9,000 6,000 3,000 0 (億円) (%) 4,000 3,200 2,400 1,600 800 0 25 20 15 10 5 0 2015.3 2016.3 2,165 2017.3 17.4 2,675 19.5 2,746 20.9 コア営業利益 (億円) (%) 3,500 2,800 2,100 1,400 700 0 20 16 12 8 4 0 2015.3 2016.3 2,066 2017.3 2,257 16.6 16.4 研究開発費 (億円) 2,400 1,800 1,200 600 0 2015.3 2016.3 1,532 2017.3 1,988 2,133 (億円) 2,000 1,500 1,000 500 0 2015.3 2016.3 1,162 2017.3 1,667 1,622 (%) 20 15 10 5 0 2015.3 2016.3 2017.3 17.3 10.5 15.0 コア営業利益率 対売上高研究開発費比率 コア営業利益 アステラスは、中長期的な利益成長に 基づいて安定的かつ持続的な配当の向 上に努めています。当期の1株当たり配 当金は34円、またDOEは5.6%となりま した。 健康と環境をテーマに、さまざまなボラン ティア活動を「Changing Tomorrow Day」として実施しており、グローバル で6,618名の社員が参加しました。 グ ロ ー バ ル で の 女 性 社 員 比 率 は 44.0%、女性管理職比率は32.6%でし た。特に管理職に占める女性の割合が 低い日本では、女性の活躍推進を優先 度の高い課題と位置付けています。 GHG排出量は179千トンとなりまし た。日本における電気排出係数の改善 や米国ノーマン工場の譲渡などによっ て排出量が減少しました。 循環型社会の構築を目指し、水使用量の 削減に取り組んでいます。2017年3月 期からは、「水資源生産性(P79参照)」と いう管理指標を設定し、その改善を進め ています。 フルベースの営業利益から 非経常的な「その他の収益」 「その他の費用」を除外しま す。(例えば減損損失やリス トラクチャリング費用等がこ の中に含まれます。) 「金融収益」「金融費用」 の調整(売却可能金融 資産の売却損益や減損 損失等を除外します。) 売上高  売上原価 売上総利益  販売費及び  一般管理費  研究開発費  無形資産償却費  持分法による  損益  その他の収益  その他の費用 営業利益  金融収益  金融費用 税引前利益  法人所得税 連結業績 (フルベース) (コアベース)連結業績 (TJ) 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 2015.3 2016.3 3,923 210 2017.3 3,917 185 3,801 179 エネルギー使用量 GHG排出量 (千㎥) 12,000 9,000 6,000 3,000 0 2015.3 2016.3 10,456 2017.3 10,331 8,788 (人) 10,000 7,500 5,000 2,500 0 2015.3 6,937以上 2016.3 7,449 682 1,133 597以上 472 2,246 2,179 724 410 2,198 3,412 3,665 3,286 2017.3 6,618 2015.3 12,473 2016.3 13,727 742 911 3,133 3,293 3,610 4,551 877 3,308 4,124 4,987 4,972 4,808 2017.3 13,117 日本 米州 EMEA アジア・オセアニア 日本 米州 EMEA アジア・オセアニア (人) (%) 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 0 50 40 30 20 10 0 2015.3 2016.3 17,113 2017.3 17,217 42.6 43.5 29.9 32.2 従業員数 (千トン) 500 400 300 200 100 0 女性管理職比率 17,202 44.0 32.6 女性社員比率 (円) (%) 50 40 30 20 10 0 6 5 4 3 2 1 0 2015.3 2016.3 30 2017.3 32 5.1 5.4 34 5.6 DOE 1株当たり配当金 * 報告範囲に海外研究拠点を追加したため、過年

2017年3月期は為替の影響を受け減収となったものの、各利益段階は増益。

持続的な成長に向けた戦略課題への取り組みは着実に進展

地域別売上高 コア営業利益/コア営業利益率 研究開発費/ 対売上高研究開発費比率 コア当期純利益 フリー・キャッシュ・フロー ROE コアベースの業績の定義 1株当たり配当金/DOE エネルギー使用量/ 温室効果ガス(GHG)排出量 水使用量*

Changing Tomorrow Day

参加者数 従業員数/女性社員比率/女性管理職比率 当社は、会社の経常的な収益性を示すための 指標としてコアベースの業績を開示します。 当該コアベースの業績は、フルベースの業績 から当社が定める非経常的な項目を調整項 目として除外したものです。

財務・非財務ハイライト

(12)

報告の対象とする範囲

編 集 方 針

アステラスが持続的な成長に向けてどのように価値 を生み出し続けていくかについて理解を深めていただ くために、統合報告書として本アニュアルレポートを発 行しています。 本報告書では、国際統合報告評議会(IIRC)の国際統 合報告フレームワークにおける「指導原則」と「内容要 素」を念頭においた開示を試みました。また、GRI (Global Reporting Initiative)の「サステナビリティ・

レポーティング・ガイドライン第4版*」や環境省の「環境 報告ガイドライン2012年版」を参考にしました。 作成にあたっては、多くのステークホルダーの皆さ まとのコミュニケーションツールとなるよう、図表や写 真などを用いるとともに、読みやすく平易な記述に努め ています。 なお、当社は2014年3月期より国際財務報告基準 (IFRS)を適用しています。本報告書の内容は、特に記載 がない限りIFRSに基づく記載です。 アステラスは企業の透明性の向上とブランド力強化に向けた取り組みの一環とし てGlobal Webサイトを新設しました。アステラスに対する一層の理解が得られるよう 「見やすさ・使いやすさ・わかりやすさ」に配慮したサイトの構造とコンテンツの内容と しています。 このようなさまざまなコミュニケーションツールを活用して、適時、適切な情報開示 に努めることで、すべてのステークホルダーの皆さまから選ばれる企業となるよう取 り組んでいきます。 *GRIガイドラインとの対照表はウェブサイトに掲載しています。 https://www.astellas.com/jp/csr/management/report.html 対象期間 2017年3月期(2016年4月1日~2017年3月31日) ●発行時点での最新の情報も可能な限り記載しました。 ●項目により対象期間、範囲が異なる場合には、個々にそ の旨を明記しました。 ●環境保全では、2016年4月1日~2017年3月31日の日 本の状況と2016年1月1日~2016年12月31日の海外 の状況をあわせて記載しました。 対象組織 アステラス製薬株式会社およびその国内外の連結子会社 (本文中で「アステラス」と記載) ●「米州」には北米および中南米、「EMEA」には欧州、中東 およびアフリカが含まれています。 ●環境保全では、環境行動計画の対象である日本の全事 業所および海外の生産拠点と、環境行動計画の対象外 である海外の主要なオフィスビル、研究施設、販売拠点 ビル、営業車両を報告対象としました。 *本報告書の各製品に関する記載において、市場規模、 市場シェア、製品順位はIMSデータをもとに集計しています。 Copyright © 2017 QuintilesIMS.

IMS MIDAS 2017Q1 MATをもとに作成 無断転載禁止

https://www.astellas.com/ja/

Global Webサイト

Webサイトのご案内

最先端の科学・技術を積極的に取り込み、患者さんの価値に変えていく。

その実現のために自らを変革し続け、外部の能力を柔軟に活用する。

社会からの信頼を一層高めるべく、不断の努力を重ねる。

こうした取り組みを続けることで、目まぐるしく変化する事業環境に対応し、

アステラスは持続的な成長を実現していきます。

変化を先取りし、柔軟に取り込むことが

持続的な成長実現への鍵

経営戦略とコーポレートガバナンス

(13)

報告の対象とする範囲 アステラスが持続的な成長に向けてどのように価値 を生み出し続けていくかについて理解を深めていただ くために、統合報告書として本アニュアルレポートを発 行しています。 本報告書では、国際統合報告評議会(IIRC)の国際統 合報告フレームワークにおける「指導原則」と「内容要 素」を念頭においた開示を試みました。また、GRI (Global Reporting Initiative)の「サステナビリティ・

レポーティング・ガイドライン第4版*」や環境省の「環境 報告ガイドライン2012年版」を参考にしました。 作成にあたっては、多くのステークホルダーの皆さ まとのコミュニケーションツールとなるよう、図表や写 真などを用いるとともに、読みやすく平易な記述に努め ています。 なお、当社は2014年3月期より国際財務報告基準 (IFRS)を適用しています。本報告書の内容は、特に記載 がない限りIFRSに基づく記載です。 アステラスは企業の透明性の向上とブランド力強化に向けた取り組みの一環とし てGlobal Webサイトを新設しました。アステラスに対する一層の理解が得られるよう 「見やすさ・使いやすさ・わかりやすさ」に配慮したサイトの構造とコンテンツの内容と しています。 このようなさまざまなコミュニケーションツールを活用して、適時、適切な情報開示 に努めることで、すべてのステークホルダーの皆さまから選ばれる企業となるよう取 り組んでいきます。 *GRIガイドラインとの対照表はウェブサイトに掲載しています。 https://www.astellas.com/jp/csr/management/report.html 対象期間 2017年3月期(2016年4月1日~2017年3月31日) ●発行時点での最新の情報も可能な限り記載しました。 ●項目により対象期間、範囲が異なる場合には、個々にそ の旨を明記しました。 ●環境保全では、2016年4月1日~2017年3月31日の日 本の状況と2016年1月1日~2016年12月31日の海外 の状況をあわせて記載しました。 対象組織 アステラス製薬株式会社およびその国内外の連結子会社 (本文中で「アステラス」と記載) ●「米州」には北米および中南米、「EMEA」には欧州、中東 およびアフリカが含まれています。 ●環境保全では、環境行動計画の対象である日本の全事 業所および海外の生産拠点と、環境行動計画の対象外 である海外の主要なオフィスビル、研究施設、販売拠点 ビル、営業車両を報告対象としました。 *本報告書の各製品に関する記載において、市場規模、 市場シェア、製品順位はIMSデータをもとに集計しています。 ©IMSヘルス2016

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最先端の科学・技術を積極的に取り込み、患者さんの価値に変えていく。

その実現のために自らを変革し続け、外部の能力を柔軟に活用する。

社会からの信頼を一層高めるべく、不断の努力を重ねる。

こうした取り組みを続けることで、目まぐるしく変化する事業環境に対応し、

アステラスは持続的な成長を実現していきます。

持続的な成長実現への鍵

報告の対象とする範囲 アステラスが持続的な成長に向けてどのように価値 を生み出し続けていくかについて理解を深めていただ くために、統合報告書として本アニュアルレポートを発 行しています。 本報告書では、国際統合報告評議会(IIRC)の国際統 合報告フレームワークにおける「指導原則」と「内容要 素」を念頭においた開示を試みました。また、GRI (Global Reporting Initiative)の「サステナビリティ・

レポーティング・ガイドライン第4版*」や環境省の「環境 報告ガイドライン2012年版」を参考にしました。 作成にあたっては、多くのステークホルダーの皆さ まとのコミュニケーションツールとなるよう、図表や写 真などを用いるとともに、読みやすく平易な記述に努め ています。 なお、当社は2014年3月期より国際財務報告基準 (IFRS)を適用しています。本報告書の内容は、特に記載 がない限りIFRSに基づく記載です。 アステラスは企業の透明性の向上とブランド力強化に向けた取り組みの一環とし てGlobal Webサイトを新設しました。アステラスに対する一層の理解が得られるよう 「見やすさ・使いやすさ・わかりやすさ」に配慮したサイトの構造とコンテンツの内容と しています。 このようなさまざまなコミュニケーションツールを活用して、適時、適切な情報開示 に努めることで、すべてのステークホルダーの皆さまから選ばれる企業となるよう取 り組んでいきます。 *GRIガイドラインとの対照表はウェブサイトに掲載しています。 https://www.astellas.com/jp/csr/management/report.html 対象期間 2017年3月期(2016年4月1日~2017年3月31日) ●発行時点での最新の情報も可能な限り記載しました。 ●項目により対象期間、範囲が異なる場合には、個々にそ の旨を明記しました。 ●環境保全では、2016年4月1日~2017年3月31日の日 本の状況と2016年1月1日~2016年12月31日の海外 の状況をあわせて記載しました。 対象組織 アステラス製薬株式会社およびその国内外の連結子会社 (本文中で「アステラス」と記載) ●「米州」には北米および中南米、「EMEA」には欧州、中東 およびアフリカが含まれています。 ●環境保全では、環境行動計画の対象である日本の全事 業所および海外の生産拠点と、環境行動計画の対象外 である海外の主要なオフィスビル、研究施設、販売拠点 ビル、営業車両を報告対象としました。 *本報告書の各製品に関する記載において、市場規模、 市場シェア、製品順位はIMSデータをもとに集計しています。 ©IMSヘルス2016

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最先端の科学・技術を積極的に取り込み、患者さんの価値に変えていく。

その実現のために自らを変革し続け、外部の能力を柔軟に活用する。

社会からの信頼を一層高めるべく、不断の努力を重ねる。

こうした取り組みを続けることで、目まぐるしく変化する事業環境に対応し、

アステラスは持続的な成長を実現していきます。

持続的な成長実現への鍵

(14)

アステラスを取り巻く環境変化の中で、今後、私たちの事業に大きな影響を与える要因は大きく 2つあると考えています。その一つは、研究開発の生産性です。創薬標的を見出すことがますます 困難になっていること、あるいは審査基準の厳格化などを受け創薬の難易度が上昇する中、研究 開発の生産性が低下していることは、業界全体の大きな課題となっています。そしてもう一つの要 因は、患者さんの医薬品へのアクセスをめぐる問題です。貧困や医療制度の未整備などを背景に、 医薬品が必要としている人々に届かない状況をいかに改善するか。また、医療保険財政の制約や 患者さんの負担能力に起因した、医薬品への価格抑制圧力も近年、各国で非常に高まっています。 これらの環境変化は私たち製薬会社にとって大きな経営課題である一方で、これらを解決する ことによって患者さんに大きな価値をもたらすことになる、その視点も忘れてはならないと思いま す。研究開発の生産性向上が実現すれば、今まで治療の手段がなかった患者さんに対し、できるだ け早期に治療手段を届けることが可能になります。医薬品へのアクセスの向上も、最終的には患 者さんにとっての価値を基点に考えていくべき問題です。製薬会社は従来、「良い製品を創り、承 認を受けてマーケットに出す」までに携わっており、個別の患者さんのアクセスにまでは十分な取 り組みができていませんでした。しかし、発売した医薬品は、患者さんの手に届いてはじめてその

CEOメッセージ

最先端の科学・技術を

柔軟に取り込み

患者さんの価値に変える

代表取締役社長CEO

畑中 好彦

医薬品産業を取り巻く環境とアステラスの目指す姿

ビジョンを見失わない限り

事業環境変化は乗り越えられる

参照

(15)

価値を発揮します。これからは、製薬会社としても患者さんのアクセス確保により深く関わってい く必要があると考えています。 アステラスを取り巻く環境は、目まぐるしいスピードで変化し、かつ複雑化しています。しかし、私 たちが何をなすべきか、それを示すアステラスのビジョン――変化する医療の最先端に立ち、科学 の進歩を患者さんの価値に変える――を見失わない限り、これを乗り越える方法は必ずあります。 目指す姿、すなわち私たちのゴールであるビジョンの実現に向けた戦略に変更はありません。 ただし、戦略の遂行にあたっては、柔軟なネットワークを築き上げ、外部からの能力を取り込むこと が一層重要になってきています。 先に申し上げた課題、その解決への鍵の一つは技術の進化にあります。創薬に関する分野で言 えば、再生医療、細胞医療、遺伝子治療、新たなワクチンのプラットフォームなどの新技術を柔軟に 活用することで、これまでにないアプローチが可能になります。情報技術の進展も、新薬創出に極 めて重要な要素となりつつあります。リアルワールドデータ*は、研究開発全体の生産性や成功確 率の向上に貢献することはもちろん、医薬品の価格設定において根拠を明らかにするための活用 も期待されます。このほか、人工知能や診断技術の進歩に見られるように、患者さんに、ひいては 社会に提供する価値を格段に高める可能性をもつ技術は、日々、進歩し続けています。 このように、最終的に価値を創り上げていく活動は、私たちがもっているものだけでは完結しま せん。外の世界への感度を高め、新しい技術や人材、ものの考え方、方法論を柔軟に取り込みなが ら、アステラスのグループ全体の能力を高め、最終的な価値につながるイノベーションを絶えず創 出していく。それこそが、私たちの戦略をさらに推進するために必要不可欠な要素です。 科学の進歩を患者さんの価値に変えるという私たちのビジョンは、単に製品を揃える、あるい は組織を整えれば実現できるものではありません。アステラスで働く社員一人ひとりが、いかに アステラスの価値観(Astellas Way)や組織のあるべき姿を理解し、主体性をもって仕事に取り 組むかにかかっています。こうした信念のもと、私たちがグローバルで共通してもつべき人と組織 に対する期待像およびそれを支える仕組みを、「HR Vision」にまとめ、社員への浸透に力を注いで きました。 * 臨床現場で得られる匿名化されたデータ

さらなる成長に必要なもの

目指す姿も戦略にも変更はない。

ただし、より柔軟な外部との連携が重要になってきた

新しい技術に極めて貪欲な企業であり

外部の能力を柔軟に取り込むように進化

参照 中期戦略 P

17

人材・組織 P

64

(16)

経営者としての私の責務は、アステラスがこのように新たなものを取り込み、自らの力に変えて いくことができるような土壌を育むこと、そして、新たなものを取り入れる代わりに何をやめるのか というトレードオフを考え続け、決断することにあります。新たなものをすべて取り入れていくだけ では経営は非効率に陥ってしまいます。アステラスは常に柔軟に自らの業務を見直し、ポートフォリ オの組み換えなど、スピード感をもって思い切った手を打っていく――その決意を形にしていくの が戦略課題の一つである「Operational Excellenceの追求」です。2017年3月期には、グローバ ル皮膚科事業や日本で製造販売する長期収載品16製品の譲渡など、その取り組みを加速させま した。 「製品価値の最大化」に関しては、前立腺がん治療剤XTANDI/イクスタンジがけん引するがん 領域、そして過活動膀胱(OAB)フランチャイズが順調に成長しました。その他にも各地域で成長 を支える製品が着実に拡大し、全体として概ね計画どおりに進捗しています。 「イノベーションの創出」では、日本において高コレステロール血症治療剤レパーサなどの新製 品を発売したほか、ギルテリチニブをはじめ、後期開発段階にある開発プロジェクトが着実に進展 しています。また、筋疾患・眼科・次世代ワクチンなど新たな疾患領域、治療手段における研究開発 の推進やガニメド ファーマシューティカルズ社やオジェダ社の買収による後期開発品の拡充な ど、中長期にわたって患者さんに貢献できる取り組みを進めています。

経営計画における戦略課題の進捗

3つの戦略課題はいずれも順調に進捗。

足元はもちろん、中長期成長を支える基盤も強化

多様性を尊重すること。変化を先取りし、挑戦していくこと。そして、常に考え方を外に開き、新し いものを柔軟に取り込んでいくことの重要性を伝え続け、組織風土の醸成と人材の育成に努めて きた成果は、すでに具体的に現れつつあります。例えば研究分野では、アステラスは約3年の間に 20を超える新規の提携を実現しました。新たな疾患領域(筋疾患、眼科)についても、複数の提携 を加えながら急速にプロジェクトを立ち上げています。また、リアルワールドインフォマティクス機 能*においても、立ち上げからわずか1年半ですでに多数の分析を完了し、各部門・各地域がその 成果を共有しています。アステラスは新しい技術に対して極めて貪欲であり、かつ、そうした外部 の能力を柔軟に取り込み、自らの力に変える企業になってきた、と私は自信を深めています。 * ビッグデータの活用およびそのケイパビリティを、一つの専門機能として集約した部門。2015年7月に発足 参照 中期戦略 P

17

事業概況 P

36

(17)

コンプライアンスの推進は、アステラスの将来にわたる持続的な成長とステークホルダーの皆さ まからの信頼を維持していくための重要な取り組みであると位置付けています。まずはアステラス の社員一人ひとりが法令遵守にとどまらず、高い倫理観に裏付けされた行動をとること。加えて、世 界50か国以上で事業を展開する企業の責任として、各国でともに働くビジネスパートナーの方々 に対してもアステラスの高い倫理基準に従って行動してもらえるよう働きかけていくこと。これらを より高いレベルで実現するために、2017年3月期にはグループ行動規準をグローバルで統合した ほか、コンプライアンス部門を事業部門から全く独立したグローバルな組織へと再構築しました。 また、国連グローバル・コンパクトを継続的に支持しており、国連が提唱する人権・労働・環境・腐 敗防止の4分野における10原則を日々の活動に組み込んでいます。 世界的な課題である保健医療のアクセスに関わる課題に対しては、私たちの本業であるイノ ベーションの創出に加え、入手可能性の向上、保健システムの強化、健康に対する知識・理解の向 上の4分野で、私たちが保有する技術や専門性、リソースを活用した貢献を続けています。2017 年1月には、低所得国や低中所得国における非感染性疾患の予防、診断および治療へのアクセス 向上を目的としたグローバルなイニシアティブである「Access Accelerated」に参画しました。今 後も政府や他の製薬会社・団体と協力しつつ、活動を広げていきます。 製薬産業を取り巻く事業環境は変化し続けています。アステラスはこのような変化を取り込み、 患者さんの価値に変えることで、長期的な成長を実現します。ステークホルダーの皆さまには、 アステラスがビジョンの実現に向けて着実に進化しているか、その点をご評価いただければ幸い です。私たちは、皆さまとの対話を糧に、より質の高い経営による価値の創造を目指します。

コンプライアンスの取り組み

保健医療のアクセスに関わる課題への取り組み

ステークホルダーの皆さまへ

信頼への基盤づくりにもさらに注力

外部パートナーと協働し積極的に推進

変化を取り込み、患者さんの価値に

変えることで長期的な成長を実現

代表取締役社長CEO

参照 Access to Health P

72

倫理・コンプライアンス P

67

持続可能な開発目標 (SDGs)への貢献 P

71

(18)

中期戦略

中長期にわたる持続的な成長を目指し、3つの戦略を推進

経営計画2015-2017の全体像

売上高

2015.3

2016.3

2017.3

2018.3

Operational Excellenceの追求 イノベーションの創出 製品価値の最大化 新薬創出力の強化 新たな機会への挑戦 買収、提携・導入など外部からの事業機会の探索および獲得

計数ガイダンス

アステラスでは、ROE(親会社所有者帰属持分当期純利 益率)を重要な経営指標と位置付けています。経営計画 2015-2017においては、収益力の最大化と資本効率の向 上により15%以上を目指します。さらに、経営計画の期間以 降においてもこの水準の維持・向上に取り組んでいきます。 収益力の最大化を優先事項として、製品価値の最大化 を通じた売上成長を目指すとともに、原価や販売費及び一 般管理費の最適化を推進します。これにより、研究開発費 控除前営業利益の最大化を図ります。そのうえで、十分な 経営資源を研究開発への投資に振り向け、既存の疾患領 域に加えて、新たな機会にも投資しながら、営業利益率も 向上させていく方針です。 さらに資本の効率化のために、バランスシートマネジメ ントと株主還元にも積極的に取り組みます。 経営計画2015-2017における計数のガイダンスは次 表のとおりです。 アステラスは、2018年3月期までの3か年の「経営計画 2015-2017」において、XTANDI/イクスタンジ、過活動 膀胱(OAB)フランチャイズをはじめとする「製品価値の最 大化」、革新的な医薬品を継続的に創出していく取り組み である「イノベーションの創出」、事業環境変化への対応力 を高めるための「Operational Excellenceの追求」を取 り組むべき戦略課題に掲げています。これらを着実に実行 することで、2018年から2020年にかけてのOAB治療剤 ベシケア、抗がん剤タルセバの物質特許満了による影響 を乗り越え、持続的な成長を目指しています。

(19)

経営計画の期間とその後の持続的な成長を確実なもの とするために、これまでの投資から生まれた製品の価値最 大化を進めていきます。 特に、XTANDI/イクスタンジ、OABフランチャイズを 中心とした主力品・新製品群へ優先的に経営資源を投入し ます。これにより、経営計画の期間において、2020年まで に特許が満了する製品群の売上が全体に占める割合は低 下すると予想しています。主力品・新製品群を早期に育成 することが、特許満了による影響を克服するために重要な 方策です。 アステラスは、がん領域やOABフランチャイズをはじ め、主力品を有する疾患領域での売上拡大に取り組んで います。 がん領域フランチャイズ 成長ドライバーであるXTANDI/ イクスタンジの価値最大化に注力しています。販売地域の 拡大を図るとともに、化学療法施行歴のない前立腺がん の患者層についても、各国での適応拡大と一層の浸透に 取り組みます。また、より早期の前立腺がんなどへの適応 拡大を目指し、臨床試験を着実に進めていきます。 OABフランチャイズ ベシケアの特許満了後に想定され る影響を乗り越え、フランチャイズの価値を継続的に高め ていくため、ベタニス/ミラベトリック/ベットミガをOAB 治療における新たな選択肢として重点的に市場に浸透さ せていきます。経営計画期間の最終年度には、ベタニス/ ミラベトリック/ベットミガの売上がOABフランチャイズ 全体の約半分まで増加する見通しです。 その他の領域 移植領域は、免疫抑制剤プログラフによ り強固なプレゼンスを確立しています。すでに物質特許が 満了した日本、米州、EMEAでは売上が減少する一方、新 興国では引き続き成長する見通しです。 各地域の新製品には優先的に経営資源を配分し、早期 の売上拡大を目指します。日本においては2型糖尿病治療 剤スーグラや高コレステロール血症治療剤レパーサ、 2017年3月に発売した便秘型過敏性腸症候群治療剤リン ゼスなどの新製品の着実な市場浸透を図ります。 経営計画2015-2017における計数ガイダンス

製品価値の最大化

主力品・新製品群の売上拡大によって 中長期的な成長を目指す 主要疾患領域での売上拡大

ROE

本経営計画期間以降も この水準の維持・向上に取り組む 売上高 年平均成長率(%)は1桁台半ば コア営業利益 売上高を上回る年平均成長率 研究開発費 対売上高17%以上 コアEPS*1 コア営業利益を上回る年平均成長率 DOE*2 6%以上

15

%

以上 *1 基本的1株当たり当期純利益 *2 親会社所有者帰属持分配当率 当期の主な取り組み ● XTANDIの成長 P

43

● OABフランチャイズにおける ベタニス/ミラベトリック/ベットミガの拡大 P

45

● その他の領域における製品価値最大化 P

46

(20)

イノベーションの創出

アステラスは先端科学の取り込みと経営資源の最適配 分を進め、イノベーションを絶え間なく生み出すことを目 指しています。世界最先端のサイエンスに基づいて、社内 外を問わず最適な人材・研究者を登用し、最適な環境で機 動的に研究活動を展開するネットワーク型の研究体制を 構築し、オープンイノベーションを推進しています。また、 研究開発プロジェクトを3種類のプロセスで管理する 「FASTEN」という仕組みを取り入れることにより、研究開 発の期間短縮や費用効率化などの成果を上げています。 アステラスが経営資源を集中していく重点研究疾患領 域として、これまで注力してきた泌尿器、がん、免疫科学、 腎疾患、神経科学に加え、新たに筋疾患と眼科を選択しま した。これらは既存の治療による満足度の低い疾患領域で あり、外部パートナーとの提携機会も活用しながら新薬の 創出を目指します。 先端科学の取り込みと経営資源の最適配分で 新薬創出力を強化 重点研究疾患領域と活用する技術/治療手段 新薬創出力の強化 低分子 抗体 細胞医療 遺伝子 治療 既存疾患領域 コア技術 新技術/新治療手段 がん 免疫科学 神経科学 泌尿器 腎疾患 新疾患領域 筋疾患 眼科 次世代型 ワクチン 融合 タンパク Best Place Best Talent Best Science 経営資源 重点投入 最速POC 外部資源 活用 外部R&Dリソースの さらなる活用 新たな疾患領域や 創薬基盤技術への 挑戦 ネットワーク型 研究体制 (FAST-Ex-New-standard)FASTEN FAST TRACK 上 市 PO C ( Proof of Concept ) NEW STANDARD TRACK Ex. TRACK POC:臨床での有効性の確認

参照

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